戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

少しずつ秋の彩り

台風の影響で、午前中は雨降り。

気温も上がらず、涼しい一日となりました。

 

上品な紫色のハギの花。

秋の彩りですね^^

 

館内では企画展の準備がちゃくちゃくと進行しています。

 

 

ケースには植物ごとに染めた布を瓶詰にして展示しています。

その数は、植物の種類で約150種類

 

 

さらに、同じ植物でも、葉や枝など染液をとりだす部位が違っていたり、

媒染剤が違っていたりで、さまざまな色合いになっています。

 

手伝っているはずの職員も、手をとめて、

思わず見入ってしまいます・・・^^;

 

大きな作品は、壁なども使って立体的に展示する予定です。

 

 

型染めや絞り染めの作品などもこれから登場予定!

これほど豊かな自然の色を、一度にみられるなんて、

とても贅沢な展示なのでは、と手前味噌ながら思ってしまいます。

 

乞う、ご期待下さい!

 

秋の色つながりで、、、

 

昨日の夕方、ご近所の方から電話がありました。

「家の近くの木が赤くなっている!

 今頃、赤い花が咲く木があったか?」

 

さっそく仕事帰りに寄り道をしてみました。

 

教えてもらった場所に行くと、確かに赤い木が1本、目立っています。

 

道との間に沢があるので、近くまで寄れなかったのですが、

双眼鏡でのぞいてみると

モミジの仲間であることがわかりました。

 

葉っぱが紅葉しているのです。

秋が始まったばかりなのになぜ??

 

博物館周辺では、ケヤキやサクラの葉が

だいぶ茶色になってしまった木があります。

この夏の猛暑と雨不足が影響していると考えていますが、

これも同じような要因でしょうか。

 

乾燥で葉を維持できなくなり、落としてしまおうと、

葉の付け根に離層ができ、

紅葉が始まってしまったのでしょうか?

見た感じは、

それほど葉が乾いているようではありませんでしたが。

 

初めて見る現象に、驚きと謎が深まります。

 

今年の秋は自然の色に着目です!