昨日ご紹介した寄生植物、ミヤマツチトリモチ。
「キノコではなく、植物だ」という図鑑から得た知識しかないので、どうにも実態がよくわかりません。
手元にあるのを幸いに、とりあえず中がどうなっているのか、切ってみることにしました^^
あれ?? う〜〜〜ん…… 構造らしいものが見当たらない。
(やっぱりキノコなの…? と疑惑が浮上。)
拡大してみると、
かろうじて、表面近くに半透明の丸い「つぶつぶ」が並んでいるのがわかりました。
さらに実体顕微鏡を使って見てみると、その「つぶつぶ」からにょろんと糸が1本伸びていました。
図鑑などで調べてみると、どうやらその糸状のものが雌しべ、そして「つぶつぶ」の一つ一つが「花」らしいです…^^;
なんとこの植物は、これまで種をつくる雌の株しか見つかっておらず、受粉をしないで種ができてしまうそうです。つまり糸状の雌しべは実際には使われていないもので、昔むかし、受粉をしていた時のなごりらしい…
でも受粉をしていないということは、できた種は母親の遺伝子しか受け継いでいないので、まったくの親のクローン。小粒の自分自身を大量生産しているんですね・・・
何でそんなことになってしまったのか、とにかく変わった植物です。
それに、雄の株は図鑑では「未発見」とされているだけなので、もしかしたら探せば見つかるかも?
なんて宝くじに当たるよりも難しそうな、そんな野望?をこっそり抱いた自分。変わりものを前にした小ものだな、と苦笑いです。