戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

甘ぐりの化石

今日は化石の採集会。
昨日とはうって変わって雨にも合わず、無事にみなさん掘って来ることができました。
クリーニングも一生懸命がんばりました。

ほりだした化石はおうちへお土産です。


今日おもしろかったのは、甘ぐりの化石!

ではなく、甘ぐりそっくりなホオズキガイの仲間です。
ふっくらと丸く、見た目はまさに甘ぐりそのもの!! 

しかしこの化石になった生き物、カイと名前につきますが、正確には貝の仲間ではありません。
「腕足類」という古い動物の仲間です。
貝とは体のつくりが全く異なる別の生き物なんです。
いろいろな生き物が昔の戸隠にはいたんですね。
化石からまたはるかな戸隠の海が想像されました……


それから、生垣のわきで見つけたアリの巣をご紹介します。
なんとヨモギの茎に枯れ葉や砂粒をくっつけて、巣にしています。

その高さ30cmほど、ちゃんと出入りの穴も開いています。
風が吹くとゆらゆらと揺れ、住宅環境は悪そうなのですが、
なんでこんなところを選んでわざわざ巣を作ったの???
とアリと会話ができれば聞いてみたいです…