戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ムササビ

今日は文化の日。博物館的には昨日の予告通り解剖大会です。
午前中は外で昨日引き上げたシカの処理。
その間に冷凍してあったムササビの解凍をしました。

今日は地元の小学生がクイズラリーをしながら近所を回っていて、
博物館もその中継地点。
このムササビにクイズを出してもらいました^^


ムササビと言えば「空飛ぶ座布団」と言われるように、木の間を滑空して移動します。

広げると、手足の間に皮があって、確かに大きい!!
写真の人がつかんでいるところ、前足の外側には指とは別に硬い骨が1本、膜の中を通っています。
軟骨で、これを微妙に動かして飛ぶ方向を操作しているとか。
午後に解剖すると、確かに5〜6cmの白い一本の骨が手首のあたりから伸びています。

こんな立派な骨が飛ぶということに合わせてかたち作られていくなんて、進化って本当にすごい! 驚きました。