戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

水辺の植物

今回の植物観察会は芋井地区にあるため池、「軍足池(ぐんだりいけ)」へ出かけました。
もともと生育していた水辺の植物が残るように公園整備をした池で、
間近で観察することができます。

池に葉を浮かべる種類は、ヒツジグサスイレンの仲間)だけでなく、
微妙に形が違う、ジュンサイヒルムシロの仲間も見ることができました。


また、水中をただよう小さな食虫植物、タヌキモも手にとって観察。

小さな袋の中に、捕まったミジンコが入っていることがルーペで確認できました。
みんなで、どうやってそのミジンコを捕まえるのかを想像して盛りあがりました^^

個人的にはミクリやアギナシという水辺にはえるちょっと珍しい植物が確認できて、
とても嬉しかったです。

(↑クリのいがのような実がなるミクリ(実栗))

参加者の皆さんも、普段見慣れない水辺ワールドの植物の不思議に触れることができたと、喜んでいただけたようです。


オプションツアーで近くの隠れ滝も見に行きました。
湿っぽい林内にはえるシダの仲間を参加者のかたに丁寧に教えていただき、とても勉強になりました。
ありがとうございます!


次回は7月21日(土)(←今回は第3土曜日です)に、飯綱高原の一の鳥居苑地を散策し、高原の植物を観察します。
涼しい林内ですので、避暑にいかがですか?