戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

水生植物

8月、暑い中の植物観察会
しかも市内の池が会場で木陰がない! という設定。
今年は特に無理があったかも、という後悔半分でしたが、
午前中はときおり陽がかげったので何とか助かりました。



じつはこの時期見ごろの花があったのです。


一つはタヌキモ


水中をただよう浮遊植物で、しかもミジンコを吸い込む食虫植物。


その普段の姿からは想像しがたい花が・・・

(今日は近くで撮れなかったので、数年前の写真です^^;)



もう一つはヒツジグサ

昼近くにならないと咲かないのですが、
観察会の終了間際に咲いてくれました
よかった^^!


小さなヒシの花も人気でした。



水辺の植物に詳しい方も参加していただいたので、
ヒシについても色々なお話をうかがうことができました。



近くの休耕田では、エゾミソハギの花


そして実り始めた水田には貴重なミズオオバコの花も



これらはみな、人里の身近な花たちだったのでしょうが、
ため池の岸はコンクリートに、
水田は農薬が多くなり、また乾田になったこともあって

多くが希少種扱いです。


そんな植物たちを観察できる貴重な水辺として、
これからも寄らせてもらえるとうれしいです^^