ヒメアジサイは去年からですが、
その前から、ユウスゲを求めています。
きっかけは、ユウスゲを食草にしているカミキリムシを
ボランティアで調べたいという、問い合わせからです。
ユウスゲがすでに希少な植物ですので、なかなか難しい質問です。
そのかたは、すっかりユウスゲ研究家になってしまいました。
お隣の飯綱高原では見るのですが、戸隠では見ないと思っていたところ、
先日、通勤路で咲きだしているのを発見!
レモンイエローの花が目に入って、ビックリしました。
思わず車を停めて撮影。
隣の花にはカエルが2匹、のんびり休憩中でした^^
田んぼの畔で、今年たまたま、草刈りがあまりされておらず、
花茎を伸ばすことができたのかもしれません。
そんな耕作者の高齢化が影響しているのでしょうか、
この頃、同じく畔にはえる近い仲間のヤブカンゾウがにぎやかです。
こちらはオレンジ色が派手。
(山菜で若芽を食べる甘草は、ほぼこのヤブカンゾウです)
近い仲間で、葉っぱだけだと区別がつかなくて困ります・・・
3年ほど前に小さな苗でいただいた館のユウスゲも
今年は立派に花をつけました。
茎が1m以上伸びてしまい、頭が重くて倒れていたのを
お隣のクララ(マメ科の日本の植物です)に支えてもらいました。
自生地ではススキに飲み込まれるのを心配していますが、
ある程度周りに草がないと、
せっかくの花が台無しになってしまうのかもしれません。
夏の花と言えば、先日散歩の途中に見つけたのはこちら。
キカラスウリです。
夕方に咲く花で、宵闇でも目立つレース状の白い花が
夜に飛ぶ、ガの仲間を誘うそうです。
濃い香りも夜に咲く花の特徴だとか。
じつは、ユウスゲも「夕菅」と書くだけあって、
夕方に花が咲きます。
ユウスゲだけ色が薄いのは、夜に目立つため。
さらにユウスゲだけほんのりと甘い香りがします。
ちょっと贅沢なユウスゲの香りを
博物館ではおすそ分けしています。
興味がありましたら、ひょうたん池の近くで
かいでみてくださいね。