戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

花の色

今日も暖かい日差しが降り注ぎました。
外を見るたびにサクラの花が増えていきます。
満開になるのはいつなのか、楽しみです^^

一足先に花壇ではチューリップが見ごろを迎えています。

明るい赤や黄色、白や紫も混じっていて、
職員が手間をかけている分、きれいです。

花をのぞきこむと、中央に違う色が入っていることがあります。
コントラストがきれいですが、
実はこの模様、受粉を助けてくれるチョウやハチへ、
蜜がある場所を示すためのサインで
「蜜標(みつひょう、ハニーガイド)」と呼ばれています。
昆虫たちはこれを目指して花を訪れ、蜜をもらい、
そのとき花は受粉をしてもらう、というわけです。


でも、そうした色の差がないこともありますよね。
その場合、私たちの目には感知できなくても、昆虫の目にはよく見える
紫外線で色分けされていることがあるとか。


私たちが見ている世界とは違う感覚で、花も昆虫も生活している。
それはどんな世界なのか、思いをめぐらすこともしばしばです。