戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

緑に白

昨日は個人的に休みだったので、

雨の合間をぬって、家の近所をお散歩しました。

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ちょうどソバの花が満開でした^^

 

雨にぬれた緑に、白が映えます。

この頃、地元産の蕎麦粉をつかうお蕎麦屋さんが増えたためか、

畑も増えたように思います。

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遠くの山々は霧の中ですが、

これはこれで雰囲気があってきれい。

 

この時期、畑のソバ以外にも、白が目をひくのがこちら。

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マタタビです!

葉っぱの一部が白くなって、とても目立っています。

以前、学校の先生に、

「あの気持ち悪いものは何?」

と聞かれたことがあります。

感じ方はそれぞれですが、確かに強烈な主張を感じます^^;

じつは、白くなった葉のかげでは、

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ちょうど花が咲いているのです。

マタタビは梅雨時期に開花するのですが、

花が濡れて傷まないように、葉のかげにかくすように咲かせます。

花が目立たない代わりに、

葉を白くして開花をアピールしていると言われています。

その相手は、受粉を助けてくれるハチやハナアブたち。

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上の写真は、雄しべと雌しべが両方ある、両性花。

雌しべの付け根が膨らんで秋にはおいしい実になります^^

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こちらは雄しべばかりの雄花。

 

株によって性が異なるので、

花粉を運んでくれる昆虫へのアピールに必死なのかもしれません。

けっこうきれいな花ですし、

その訴えを、応援しながら見守ってあげては、

と先生にもお話しました。