戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

事件です!?

昨日に引き続き、衝撃映像です。



これは先日職員が出勤途中で見つけたもの。

道路の法面で大きくなりすぎた木を何本か切ったのですが、
その切り口から、オレンジ色の物体がどろどろと出ているように見えます・・・


木のたたりでしょうか・・・
「恐怖!血を流す木」という若干古めかしいタイトルが頭をよぎります^^;
周りのヤマブキの花がきれいなだけに、よけい不気味です。


調べてみたところ、ミズキという樹種で春によく見られる現象のようです。
切り口からでた樹液で酵母菌が繁殖するのですが、
酵母菌が黄色の色素、カロチノイドの一種を含むので、このような色になるとか。
抗菌作用があるとか、食べられる、という話も出てきますが、
食べようとはどうしても思えません・・・



もう一つ、こちらもびっくりな植物。

ご近所のお宅で目にしたときは、
遠目にビニール手袋でもあるのかと思いました^^;
正体は、こんにゃく芋から茎が伸びているところです。


冬の間に芋が凍らないように、室内に保管していた芋を、
うっかり外に出すのが遅れたら、こんなに芽が伸びていたそうです。
上手に育てれば、毎年大きくなって、茎が人の背丈ほどにもなるとか。
生き物の生命力って、やっぱりすごい!



春の植物事件簿でした^^