戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

初のこころみ

連休の中日

こどもむけに、植物の標本づくりを行事にしてみました。

この館では初のこころみです。

 

まずは材料になる植物採集。

根まで標本にするのが基本ですので、

みなさん頑張って掘ってくださいました。

ネジバナが意外に根(根茎)が太くて驚きでした。

(写真を撮り忘れました 残念><)

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普段は雑草扱いの小さな草花もよく観察してくださって、

職員が思っていた以上に多くの種類が集まりました。

スズメバチの巣もおかげさまで早い段階で見つかりました^^)

 

泥を洗い落として、午後は標本づくりです。

名前を調べて新聞にはさんでいきました。

今はスマホでも名前を調べられるので便利ですね。

本式の標本は家で一週間ほどかけて乾かしてもらいます。

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ほかに、タイルに挟んだ状態で電子レンジで乾かす

押し花づくりも体験してもらいました。

大きいものはつくれませんが、

すぐできる、色が残りやすいという長所があります。

 

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思い思いにレイアウトしていただきました。

 

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図鑑風の作品は、そのまま博物館に展示させてもらいたい^^

 

しぶい行事だと思っていましたが、

参加されたみなさんのおかげで、

自由研究や展示につながるヒントをもらえました。

実際にやってみる というのは大事ですね。

 

☆おまけ

昨日でかけた飯綱高原の一角で、

オニノヤガラの群生がみられました。

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菌類(ナラタケ)から栄養をもらって花を咲かせる

菌従属栄養植物のランです。

シラカバの伐採木をつんでいる場所から40本近くでていました。

雨続きで菌が活性化して、ランにまで影響を与えたのでしょうか。

はじめて見る光景に、本来の目的を忘れて大興奮してしまいました^^;