戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ザリガニ

春の企画展真っ盛りですが


すでに今年の夏の企画展「みつけてみよう水辺の生き物」の準備も始めています。
(秋もこつこつやってますが・・・)


そのひとつがこちら

普通のアメリカザリガニですが 赤くないですね。


でもこの子は普通のアメリカザリガニ
遺伝的にこういう色なわけではありません
某ザリガニの餌だけを与えるとこうなります^^;


つまり
どんなザリガニでもこうなるはずです。
この子は3回目の脱皮でここまで青くなりました。


よく餌をみると主原料には魚粉、魚油、海藻など主栄養素が含まれていますが
エビやアミなどが含まれていませんでした。


これが原因なんです。
色素は合成できないので
魚だけを食べているとカラの色(カロチンなど)がたりず
こんな色になってしまうのです。
ある意味栄養失調ということなのですが・・・


個体としてはいたって元気ですのでご心配なく。


うまくいかない場合もありますが
色素の摂取次第ではほかの色にもできるはずですので
企画展までに彼らの体調をみながら
いろんな色のザリガニを誕生させてみたいと思います。