戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

実り

一夜の嵐がすぎ、秋晴れの天気となりました。
出勤途中、道路にたくさんのクリが落ちてひかれているのを見ると、
「もったいない!」と思わずにはいられません・・・^^;


さて、昨日お手伝いに来てくださった信州大学の学生さんの一人に、
岐阜県の出身のかたがいました。
彼女は、木の実工作用に拾っておいたトチの実を見るなり、
「いい実ですね〜〜〜」
とうっとりとつぶやきました。



(クリも一緒に並べています。)


地元ではトチの実をもちやせんべいにして食べるそうで、
彼女の中では「おいしそう!」という意味の「いい実」だったようです。
私がクリを愛してやまないのと一緒でした^^
職員にも同じ地域の出身者がいるので、しばしトチ談議で盛り上がりました。



周りを覆う実の皮の部分をむくと、
(植物学上はこの皮が「実」、実と言っている部分が「種子」なのですが…)

双子のことも。

さらによく見ると、
熟さなかった極小粒のものもあわせて4つも入っている実もありました。

でも、あまりいくつも入っていると、1つ1つが小型になるので、
「いい実」にはならないかもしれませんね^^



実を乾燥しておけば何年も保管がきくそうです。
いつか、「手間がかかる」と言われるあく抜き、もちづくりにもチャレンジしてみたいので、
豊作の今年のうちに実を集めておこう、ともくろんでいます^^