戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

高原にて

今日は飯綱スキー場跡地で、観察会を行いました。

心配された雨にもあたらず、わりと涼しい中歩くことができました。

 

 

しかも、近くの施設で行われている音楽フェスの音もよく聞こえてきます。

滅多にない、若者の歌声付きの楽しい観察会となりました^^

 

こちらは黄色が鮮やかなタカトウダイ。 

 

オカトラノオの白い星型の花も可愛らしいです。

 

倒れているクリの木にはクリの実の赤ちゃんが^^

イガもまだ柔らかいですし、

実になったときに頭に残る雌しべも外に飛び出ています。

比較的大きなものをハサミで切ってみると・・・

 

栗らしく育っているのを確認することができました。

 

今回は、なぜか有毒植物に遭遇することが多かったです。

赤い実がかわいいヒョウタンボク(キンギンボク)ですが、

この実を食べると嘔吐や下痢を伴う胃腸不全をおこすそうです。

別名「嫁殺し」

 しかし、なぜ嫁は理不尽な目にあうのでしょう・・・?

 

また、神経毒があって食べるとくらくらしてしまうクララ

昔、ハエトリ紙にも使われたというハエドクソウ

ホウチャクソウも嘔吐や下痢症状がでるそうです。

きれい、だけではない植物の魅力の一つですね^^;

 

他にも、ユウスゲの香りを確認したり、

葉にたくさんの虫こぶがついているハルニレの木もありました。

 

今回も、楽しい出会をたくさんもたらしてくれる、

参加された皆さんに感謝!の観察会でした^^