戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

たまには博物館らしく

今日は来館した方から 同定依頼が

こちらです

けっこう大きいものですね


どうやら 咽頭歯 のようです



先端部はひらべったく

側面にはしっかりとした溝が刻み込まれています

まるで象の歯みたい@@

突起物は 大きいのと 小さいのと ありました


違う方向から見ると

手の形にも似ていますが

大きく穴があいているところもあり

どうももう一本あったみたいです



さて こいつの持ち主はというと


ソウギョ です


草ばかり食べる魚がこんなものを持っていたとは

これならイネ科の硬いものも食べられそうですね

そりゃ 草がなくなるわけだ^^;



ちなみに ソウギョ は要注意外来生物に指定されている魚で

野尻湖では1978年に放流されたものが未だに生きているようです

条件さえ良ければけっこうな長生きの魚です


溜池などでは水草除去に導入していた時代もあるようですが

最近もあるのかな?

こいつも某所の溜池群の近くの林の中で発見されたそうです