戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

石ころに触れよう!

今日は、先生方の研修で河原へ行きました。

先生方が一番苦手な科目が理科の地学分野とのこと…


そうですよね。

河原の石ころには、名前も書いてないし、鑑定が難しい世界です。

多種多様な石ころがあって、楽しいのです。



これは「●●岩」、あれは「●●岩」と名前をつけるには、

我々でもためらいが生じる、難しい世界でもあります。

考えながら楽しむ、という気持ちがあれば、

そこが楽しい「石ころ」の世界…



夏休み、野外で「石ころ」に触れる機会が増えます。

ぜひ、石ころの世界を覗いていましょう。


その際に、自分なりの名前をつけてみるのも一興でしょう。

「つぶつぶ石」とか「つるつる石」とか、

「あかだま」とか「くろぐろ」なんていうのもいいでしょう。

そして、なぜ、こんな石があるのかを考えてみるのが楽しいですよ。


石の名前にこだわるよりも、まず、観察して違いがわかるようにしましょう。



◎ここで、クイズです。

 『上の画像の石ころの中に1個 人工のものも入っているのですがどれでしょう?』






岩石名がなにか、ということにこだわるよりも、

まず特徴や石の違いに気づくことが大事です。



それを自分の言葉で表して、名前をつけましょう。

(毎年、自由研究で石ころを調べる親子連れがいらっしゃいますが、

 そういう提案をしています)




博物館実習に来た学生さん、

地層観察の現場で一生懸命石ころを拾っていました。



執念の結果がこれ!

「メノウ」です。

よくがんばりました。天からの恵みでしょう。


追記 8月20日には「石ころ鑑定団」を開きます。

   石ころのことをまなびたい方は、ぜひ申し込みください。


◎クイズの答え、オレンジ色のものは、レンガの破片です。