戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日はワクワク入門の日…

今日は朝から雨、

昨日は長野市街地は30℃近くもあったのに、

 

寒い一日になりました…

城山にある長野地方気象台では、今日の最高気温は15℃ほど…

 

そんななか、ワクワク入門を開催しました。

雨が心配でしたが、なんとか野外観察ができました…

 

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みんなで約260万年前の地層に触る、

 

沢をちょっと登って、礫岩から崩れ落ちた石ころを探す…

 

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林道に落ちている石ころも探す…

 

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石を割ってみる、という行為自体が普段やらないことなので、みんな熱中…

 

外観と中身が違うのが、石ころの面白さ…

 

キレイなメノウをみつけることもできました…

 

化石も、もちろん見つけます

 

泥岩をわってみたら、きれいな木の葉も見つけました。

 

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本物の自然に触れること、

そして、普段は考えない山や谷、川の生い立ちを考える…

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道より10mぐらい高い場所に、

かつて裾花川が流れていた証拠となる、

丸い石ころの層(段丘礫層)を見上げています…

 

そのことが楽しかったようです。

 

 

 

午後は、博物館を見学し、石ころから大地の生い立ちを学びました。

シンシュウゾウやシナノホタテの話、

善光寺地震と石油の話、

黒曜石の話 などなど

 

こんな体験の中から、長野の大地の面白さを感じていただきたい、

そんな願いのもとに実施しています…

 

皆さんも、ぜひ、現場で大地の生い立ちを考えてみませんか?

山奥の博物館は、そんな体験から学ぶ場なのです…

 

(今日の画像は、博物館実習生に撮影していただいたもの…

     彼も、オオノガイの化石を見つけ、楽しい思い出になったようです…)