戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

草刈り

雨が多いせいか、草がよく伸びます。
団体さんが帰られた夕方、草刈りが行われました。


実習生も参戦です。




植え込みの中にはえてきた木や、絡んでいるつるも取り除きました。



そんな邪魔者あつかいのつるですが、
ちょうど花をつけているものがあったので、
ちょっとご紹介します。



かわいい花のヘクソカズラ


それなのに、
「へ」と「くそ」が混ざったようなにおいだからと、不名誉な名前^^;
そこまでではないと思いますが・・・



こちらは「貧乏かずら」という別名をもつヤブガラシ


どちらも強烈な藪をつくりそうなイメージからきた名前です。
花は地味ですが、よくみると雄しべをつけている花(右側)と
花弁も雄しべもないのに、真ん中の雌しべが伸びている花(左側)の
2種類が同居しています。



1つ1つの花は、咲いたときは花粉をだすオスの状態ですが、
次の日には雌しべを伸ばしてメスの状態になるそうです。


地味でも蜜をけっこう出すので、誘われてやってきたハチやアブが、
花粉をオスからメスへと運んでくれます。



嫌われ者の植物にも、よく見てみれば、面白い一面があるということで、
ご紹介しました^^ 
(自由研究ネタになる?)