戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

花もおもしろい

雨が続いています。

フィールドに出たいのですが、お天気がよめなくて困ります;;

 

現在、秋の企画展、マメ展の準備をしています。

マメといえば、大豆や小豆などの粒状の豆をまず想像されるかと思いますが、

今日は豆になる前の、花についてご紹介します。

 

こちらはアズキの花です。

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鼻をもちあげたゾウの顔のように見えませんか?

 

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下側の牙?のようなでっぱりを押すと、

上側の筒(鼻)の中から、

雌しべがにゅーっと出てくるしくみになっています。

ペダルを踏むと反応するおもちゃみたいで、

やみつきになります^^

 

こちらは花豆の花です。

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朱色が目をひきます。

 

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横の花びらを1枚とると、

アズキよりもしっかりと1回転カールした筒が顔を出しました。

そして、下の花びらを押し下げると、写真のように

先から雌しべが伸びてきます。

 

かなりこった構造です。

普段は雌しべや雄しべをかくしておいて、

ペダルを押し下げる相手が来ると現れる。

その相手とは、

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受粉を助けてくれるハナバチです。

蜜を飲むために花の奥に顔をつっこむと、

自然にペダルが踏まれ、

雌しべが出てきて受粉が行われる、というしくみです。

すごいな、と思いますが、

なにも1回転しなくても・・・ちょっと凝りすぎ? 

と思わずにはいられません。

 

花を操作する動画も撮ってみたので、

マメ展でご披露できれば、と思います。