戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

様変わり…

大雨がすぎ、今日は夏らしいお天気!

セミたちもここぞとばかり、鳴きまくっています。



お盆休み、帰省や行楽で館を訪れる方々も、様々…

この時期、多いのが自由研究の相談!

石ころから動植物まで、いろいろなものが持ち込まれます。

よくあるパターンは、親御さん一生懸命になりすぎて、

良い研究をしたい!とか、正しい名前を知りたい!というものが多いです。


自然を観察して、自分で考えて欲しいなぁと思うこともしばしばです。


閑話休題

雨も止み、川の水位も下がりました。

しかし、上流から運ばれてきた土砂が川の様子を一変させました。

昨日撮影したものと、





今日の様子を比べてみましょう!



砂が3m近くも運ばれて、地層をつくっていました。

こんな風景も、夏休みの自由研究にいかがでしょうか?

一晩で、こんなにたまってしまうのですね。

ダムがあるので、長野市街地には流れ込んでいませんが、

ダムのないころは、長野県庁まで、こうした土砂が運ばれ、

坂(扇状地)をつくりました。

長野県庁前の坂は、戸隠や鬼無里の破片でできている、といえるでしょう。


こんなときだからこそ、大きな観点から身の回りの自然をみて欲しいです。