戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

続いていってほしいもの

今日もいいお天気でした

明日の夕方には崩れるようですが(;;)


本日は用事があって森林植物園に行ってきました

久し振りに見る 戸隠山 は 綺麗でした><

しかも

多くの人が繰り出していて

少し(いや かなり)羨ましく思いました^^;


さて何をしに行ったかというと

この子達の様子を見に行ってきたのです


ガタカワシンジュガイです

ここ戸隠で見つかった新種の貝で

安定した環境が氷河期から維持されてきたからこそ

生き残ってこられた希少な生き物です


幼少期(グロキジウム期)に寄生するイワナも元気に泳いでいました



今は ミズバショウで有名な戸隠高原ですが

奥社に参道ができたことでその南側の湿地に

水が溜まるようになってからミズバショウ

拡がったということが花粉分析によりわかっています。


実はこれが安定した水量と流速の維持に一役買っていて

ガタカワシンジュガイの保全に役立っていたらしいです


人の営みと自然の営みが奇跡的にリンクした里山の自然のように

ここ戸隠でもヒトとコガタカワシンジュガイを取り巻く自然との

間に良好な関係が人知れずできあがっていたようなのです


これからもそんないい関係がつづくといいなと思いながら

賑やかな森林植物園をあとにしました