戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

もう梅雨ですか?

今日午前中、近畿・東海地方は梅雨入りとの発表がありました。

 

「えっ~、もう梅雨入りですか? (-_-;) 」

 

今日は、わくわく入門 企画展「戸隠の森のひみつ」にちなんで、

 

戸隠森林植物園から奥社の参道を散策!

 

午前9時に集合!

 

集合時は、かなり強い雨が降っていました… 梅雨入りの言葉どおり…

 

昨日問い合わせがあり、小雨でもやります!といった手前、

決行しました。

 

森の学び舎もあるし、何とかなるさ…

 

しかし、小雨とは言えない降りになってきました…

カッパ、傘をさしての観察会です。

 

テンション、ダダ下がり状態ですが、

戸隠の自然は懐が深いものでした…

 

雨でも元気なキンクロハジロ(水鳥)が緑が池でお出迎え…

結構長く潜ってエサ取りをしているので、面白い…

 

見本林の小さな池ではゼリー状のクロサンショウウオの卵塊がありました。

ミナサンを元気づけるため、学芸員の身を挺した一発ギャグで、大笑い…

その後遺症に、後々、悩まされることになりました…

 

カタクリサンカヨウアズマシャクナゲシラネアオイなど花を見ながら、

タラノキやトチなどの芽吹きを観察、

 

高台園地からミズバショウ園、モミの木園地、

見ごろとなった、ミズバショウリュウキンカを木道から見たり、

ウラジロモミに残るクマの爪痕を探しました。

 

そして随神門へ、

たくましい11名の皆さんとの記念撮影です

(この頃から雨が止み始めました。九頭龍様の思し召しか…)

参道両側にはしめ縄と紙垂が延々と張り巡らされています。

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さすが、式年大祭の最中の参道です…

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最後に、キハダを観察、

事前に用意していたキハダの皮を、皆さんに味わってもらいました。

「ゲゲっ こりゃ、苦い…    良薬は口に苦し…」

 

この苦さに感動した、一人の少年が会の終了後、キハダを所望されました…

「すごい、人は何に感動するか、不明です。」

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雨の中の自然観察、お疲れさまでした…

 

なんとかできました、

参加者一同、楽しめたとのご意見    よかった!よかった!

 

えっ、学芸員の身を挺したギャグってなあに、だって?

小さな池で、クロサンショウウオの卵塊をすくうために、

足を滑らせただけです…「ちゃんと計算の上です」

 

そのおかげで、パンツまで水浸し、

こんなに濡れたまま、6キロも歩くことになるとは… と、ほ、ほ、

はずかしい、(-_-;)

 

雨の日の観察会を成功させるには、こうした計算も必要なのです。