戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

御神木

戸隠神社で太いスギと言えば、
中社の三本杉(推定樹齢800年!)が有名ですが、

それに次ぐのが、中社の社殿前の御神木(推定樹齢700年)です。


お疲れ気味のその御神木の、樹勢回復事業が現在行われています。
お遣いついでにちょっとのぞいてきました^^


10月には根周りの改良のために、地面を掘りましたが、
今回は、地上側です。



バランスをとるために、枝を切ったり、
強風の揺れに耐えられるようにロープをはったりする作業です。


(ドイツ製の専用ロープの名は「コブラ」!)



小雪がちらつく中、40mほどあるかと思われる木に登っての
作業が行われていました。


めったに見られない光景に、どきどき^^;



この大掛かりな枝打ちで切った枝を、許可をもらっていただきました。


地上15mほどの位置の、直径40cmほどの枝です。
かなり目がつまっているので、
デジカメで撮影して、拡大しつつ年輪を数えてみました。

1㎜で4本も年輪が見られる場所も・・・


苦心のすえ、得られた数字は、なんと500年越え Σ(・□・;)!!


枝ですよ、枝・・・
500年前は戦国時代ですよ・・・
上杉と武田が戦っているとき、もうあったっていうの?


と自主つっこみ。


誰か、検証してください m(__)m