戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

原点… その2

先日、上野の国立科学博物館を訪問した続きです。

シンポジウムの打ち合わせ後、時間があったので、

不忍の池を散策…


周囲の高層ビルは、昔はありませんでしたが… 




始めて、ボートに乗ったのも、ここだった記憶があります。






弁天堂にもいきました。

昔は、休みの時に来ると、いろんな屋台が出ていました。

飴細工」「セルロイドのお面」「ハッカパイプ」などなど




そうしたお店に気を取られ、当時は気づきませんでしたが、

ここには、いろんな供養の石碑があります。


大きな「鳥塚」があります。


そして、その近くの「包丁塚」…


昔、「少年●ャンプ」に連載された漫画「包丁人 味●」に登場します。

あの「包丁試し」の勝負の場所…

「闘六味」「ブラックカレー」「ラーメン祭り」「荒磯焼き」…等々

いろんな名勝負?の思い出が蘇ります。



この漫画にハマって、一時期 板前かコックになろう!と考えた時期もありました。

いま、思い出すと恥ずかしいですね…


「ふぐ塚」「魚塚」もありました。




私の実家は、築地の魚市場で仲卸をやっていました。

子どもの頃、年末年始は朝4時には築地に行き、店を手伝っていたのです。

「ふぐ」も扱っており、懐かしさにカメラを向けました。




「ふぐ」を食べる際の薬味として「アサツキ」も卸していました。

当時、アサツキ一株 千円で売っていたという、記憶があります。



春先、この戸隠ではアサツキが至る所に見られ、複雑な想いがよぎります。

どこから仕入れていたのでしょう?



「不忍の池」を訪問したのですが、いつの間にか昔を偲ぶ話になってしまいました。

年をとったのでしょう。



博物館のブログとしては、ちょっとどうかな?とも思いますが、

当館の学芸員の原点ということで、

この上野での物語に、もう一回お付き合いくださいね。

今日のところは、これでお・し・ま・い・…

(原点 その3に続く…)