戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

氷河時代を想う!

立春寒波は厳しいものがあります…

今朝の気温は−11℃を下回りました。


北陸福井では、38豪雪や56豪雪を超える災害になっているようです。

その分、戸隠は雪が少ないようで、想いは複雑です。


寒さが厳しい分、氷河時代のことを考えてしまいます。



そんな寒さに自分を置いてみよう!ということで、

昨日の休み、厳寒期の諏訪湖へ向かいました。

御神渡りを自分の目で確かめるためです…



信州に移り住んで、40年近くになりますが、

塩尻に住んでいた当時、スケート学習で諏訪湖に行って以来のことです。

じつは、当時ある小学校のスケート部の顧問をしていて、

そのときに校庭にリンクを作ったりして、スケートを覚えました!

昭和の話です。

こどもの頃から、学●の「科学と学習」などという雑誌を読んでいた関係上、

御神渡り」という現象を知ってはいたものの、見るのは初めて!


5年ぶりに出現し、ニュースで取り上げられたということもありますが…

飛騨山脈のカクネ里の氷床が、氷河と実証されたこともあって、

とても見たくなりました。

あくまでも、氷河時代の研究のためです…たぶん!o(^▽^)o



北のはずれの戸隠から車を飛ばし、諏訪湖SAからみたもの…

あれか?真ん中に大きな溝が…

しかし、ワカサギ釣の船の水路のようです。



湖岸に降りると、結構観光客がいらっしゃいます。

みんな、御神渡りを目当てにウロウロしています。

こんな表示もここ各所に!



みんな、不思議な世界が大好きなんだなぁ!


そして、初めてみました。「御神渡り

可愛らしいものでしたが、氷の盛り上がりが続いていました。




この博物館の周囲も、約15万年前は湖でした。

地層の広がりからは、諏訪湖に負けない大きさをもっていました。

花粉分析によると、氷河時代の寒冷期の湖です。



当時、日本海の水位が下がっていたと思います。

対馬暖流が流れ込んでいなかったので、雪は今よりも少なかったはずです。


この付近は雪は降らずに、栃原湖でも御神渡りが見られたのではないか、

と考えながら、帰ってきました。


厳しい寒さも、考えようではいろいろな発想のヒントになります。

面白いもので、楽しくなってきました…