戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

梅雨の晴れ間

今日は、わくわく探検の日、

「保科五無斎」の展示にちなみ、近くの川原で石ころを拾いました。

石ころ好きのご家族が、思い思いの石を集め、

あらってみたり、割ってみたり、さまざまな体験をしました。



一番のヒットは、小学生がみつけたガーネット入の花崗岩御影石)…

どこから流れてきたのでしょうか?

もともとは、北アルプス起源なのでしょうが、

猿丸層の礫岩からの洗い出されてきたものでしょう。

いろんな旅をしてきた石ころたちなのです。


この石ころが流され、丸く、小さくなったものが、

長野市街地をつくっている…なんて話をすると、大人たちが反応!

そうか、そんなこと考えもしなかったなぁ、との感想をいただきました。



また、石ころ拾いの途中に、

巨大な(ほんの5cmほどですが…)昆虫の幼虫も発見!

孫太郎虫です。




撮影しようと動かした際に、指先をガブり!と噛まれました。

鋭い顎が痛いです。

ヘビトンボ」の幼虫で、羽が生え始めています。

そろそろ羽化の季節なのですね。

黒焼きにして、子どもたちの薬にするという話があります。

疳の虫やおねしょに効果あり、とのこと…ホントですかね?ヽ(*´∀`)ノ

梅雨の合間の晴れ間、野外にでると、楽しい発見があります。




今日の私のおきにいりは、この石です。

鬼の洗濯板のような形に、心を奪われてしまいました。

層状チャートですが、ギザギザの形がよくぞ残っていました!

強いぞチャート、すごいぞチャート!


世の流れに負けず、ギザギザを保つ、その根性!

「保科五無斎賞」を贈呈したいと思います。o(^▽^)o


追加

そんな日記を書いていたら、近くで事故があったとのことで、

ドクターヘリが、校庭に着陸するとの入電。

久しぶりの出来事です。

このところ「ドクターヘリ」を扱ったTVドラマが

気になっていたので、ちょっと複雑な気分でした。