戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

何となくですが

猛暑に襲われた今年の7月は、
今までの年と違ったものをよく目撃したように思います。


1つがノウサギ


仔ウサギの持ち込みに始まり、
車内から、登山中、草刈り中、道路上の死体と、
先月ひと月で、例年の一年分以上と出会った印象です。


前の冬に雪が少なかったので、
生き残った個体が多いのかもしれません。




そしてもう1つがこちら。


オニノヤガラというランの仲間

葉緑素をもたず、菌類(ナラタケ)から栄養をもらう、
腐生植物です。


花はたくさん咲きますが、筒状で地味目です。



前に見たのは20年ぐらい前、しかも北海道でだったのですが、
今年の7月は野外に出る機会が少なかったのに、県内外の4か所で確認。


そのうち1か所は5年ぐらい前から毎年同じ時期に歩いているので、
見逃しているとは思いにくいです。



異常気象で栄養供給源の菌類が活性化している??

去年までの蓄えで今年芽を出すのなら、去年がいい条件だったのかな?



自然の変化や生き物同士のつながりが気になる猛暑です。



*今年の夏はこんな現象が特にみられる!というコメントを
 お待ちしています。