戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

真夏のキノコ

猛暑が続く今日この頃、

とにかく陽ざしがじりじりと痛いほど熱い・・・(*_*;

博物館の百葉箱の温度計は、昼に32℃をさしていました。。。

それでも今日は山の日、連休の初日ということで、

大勢のお客さまにご来館いただきました。

化石のクリーニング教室も盛況!

厚く感謝申し上げますm(__)m

 

中には、毎夏通ってきていて、とうとう本日で

職員4名全員の解説をコンプリート!、

という埼玉からのつわものご家族も!!

ありがたい限りですm(__)m

 

玄関の夏子のツバメさんたちも無事に巣立ちました。

こちらはその前日の写真です。

口を開けて、は~は~していたので、

心配していたのですが、よかったです^^!

 

そんな暑い夏の森には、夏のキノコがはえます。

今年はお湿りが少ないので、どうかと心配しつつ、

キノコ師匠と森の視察に行ってきましたのでご報告します^^

 

今回は、あまり時間も無かったので

例年出ているポイントの見回りを中心に。

 

カラマツの林にはえハナビラタケはもうおわりかけでした。

 

赤いタマゴタケも少なかったです。

前に出ていた気配もあまりなかったので、

やはり今年は猛暑が影響しているのかもしれません。

 

この乾いた森でも比較的多く採集できたのは

このチチタケです。

栃木県を中心に、うどんのお出汁として重宝されるキノコ。

少しでも傷をつけると、白い乳がじゅわ~~と出てきます。

 

このチチタケの森で一緒に見られたのがこちら

シャクジョウソウ(錫杖草)です。

葉緑素をもたず、菌類から栄養をもらう植物です。

その菌類も木から栄養をもらう菌根菌の仲間なので、

シャクジョウソウは、木が光合成で得た栄養を、

菌類を介してもらっているということになります。

森の生き物のつながりは複雑で、面白いです。

下をむいて、ただいま開花中。

あちこちにはえていて、

キノコ以上の存在感をはなっていました。

 

晩御飯はもちろんチチタケうどんです。

出汁をとるときに、ナスと一緒に炒めるのがポイント。

ハナビラタケの天ぷらも付けました。

 

夏の森を食で味わい、猛暑を乗り切ろうと思います!