戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

こちらも豊作

地元高校の授業で、植物園に行ってきました。

戸隠の自然の豊かさを体感してもらう連続講座です。

 

梅雨時期の植物園のお目当てといえば、

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モリアオガエルの卵塊です。
今年は豊作で、池の周りの木という木にびっしりついています。

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めずらしく、触ることもできました。

しっとりやわらか。

ちょっと泡立てすぎた生クリームのような感じでした^^

(高校生は手を出してくれませんでしたが)

 

ギンリョウソウも顔をだしていました。

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真っ白で色素をもっていませんが、イチヤクソウの仲間の植物です。

地中の菌類から栄養をもらって生活をしています。

横向きになっているのが花で、これで現在満開の状況です^^

 

3年前の倒木の、立ち上がってしまった根の上にはえている植物たちが

大きくなっていることも確認できました。

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これからどんなふうに成長していくのか楽しみです。

 

巣立ち直後の小鳥たちや、キノコなどを面白がって見ているうちに、

あっというまの1時間半。

最後は先生のうでに大きな昆虫がとまってくれました。

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体長約5㎝。なかなかの迫力です。初めてみました。

大きな川虫といえばヘビトンボ? でもちがうな~ と

帰ってから図鑑で確認したところ、

オオヤマカワゲラ というカワゲラの仲間でした。

 

色々な生き物を身近に楽しめる森林植物園。

クマの出没で話題になっていますが、それも自然の一部。

やっぱりいいところだと改めて実感しました。

面白がっている大人たちの姿をみて、

高校生たちも

 これはじつは面白いものなのか? 

と思ってくれたかもしれません^^;