戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

自然と人と

毎年6月と10月の第2日曜日は、
地元荒倉山系の砂鉢山を登る、登山会が開かれていました。
鬼無里へぬける古道を地元のかたがたが整備されたものです。


しかし、去年の夏の集中豪雨により、道が荒れてしまい、
登山会は中止になっていました。


先日の第2日曜日は、その道を復活させるための作業日。
通れなくなってから現場に行ったことがなかったので、
微力ながらお手伝いに参加しました。



その前の2回の作業で、すでに倒木の撤去などはすんでいて、
今回は、二手にわかれて危険個所のロープ張り、草刈り、
そして、深くえぐれてしまった沢に道を通すために、
梯子や新たな橋を設置しました。


奥の草刈りをすませて、3時間ほどたって戻ってくると
立派な道が出来上がっていて、本当に驚きました!


自然の力もすごいけど、人の力もすごい!と感動の出来事でした^^



その沢のすぐ上はちょっとした広場になっているのですが、
そこも大雨のときには激流が流れていたようで、
上流から流されてきた大岩が流れの向きにそって
5つも玉突き状態で並んでいました。



すぐ隣にも3つたまっているのですが、
登山道はなんとその岩の列の間で、無傷で残っていました。



「奇跡の8大岩」か!?
流木でベンチもつくり、新名所ができました^^



作業を無事終えて、通行止めの看板も撤去。
キノコ鍋を食べながらの反省会では、
今月末に登山会を再開したいという話も出ました。


地元の皆さんの努力が報われるといいですね。
いい汗をかきました。
ありがとうございました!