今朝も積雪しました。標高920mでは約5㎝ほど。
戸隠神社周辺では積雪10㎝を超えたのではないか、と思います。
4月というのに、毎日雪の話題ばっかりで、すみません。
今朝はスリップ事故?と思われる渋滞もあり、気がめいります。
そこで、午後には日差しもでてきたし、
8月に当館で、博物館実習をしたいという若者がやってきたので、
フィールドに出ることにしました。
気になっていた、裾花川沿いの地層観察ルートをチェック!
ここは、戸隠でも最も標高の低い地域、
雪もすっかり融け、あたたかな日差しが注ぎます。
裾花川にも、きれいな雪解け水が流れています。
河川の蛇行を上からみることもでき、水の流れの違いが一目瞭然!
侵食・運搬・堆積作用を勉強するのに、最適な場所!(^_-)-☆
地層観察のルートも、崩落した土砂が片づけられており、
じっくりと地層を観察できるようになっていました。
今なら、地震で崩れた土砂の断面も観察可能です!
専門用語でいえば、「崖錐堆積物」となります。
第三紀末の海成砂岩や凝灰岩を主体とする不淘汰角礫や岩塊を大量に含む、
固結の悪い堆積物、
斜面に沿って重力の影響下で堆積したと思われる、といった具合でしょうか?
重機で削ってもらい、こんなものをみることができました。
ありがたいことです。
このコースは、「地質学はすべての学問の土台である!」と説いた、
保科五無斎の時代から、長野県を代表する地層の観察ルートとなっています。
長野県の地学教育の場でもあるし、
海だった信州が隆起した、という大地の歴史を学ぶとともに、
信州の魅力を再発見する場でもある!と思います。
学芸員になるために実習を受ける学生さんと、
一緒に歩きながら、いろんなことが勉強できました。
夏には、全国各地から地質屋さんが訪れ、
北部フォッサマグナの地質構造発達史を学ぶ場です。
また、学校の先生方が多くを学ぶ場でもあります。
実際に歩き、崖で実物をみて、
なぜ、ここに崖があって、我々が学ぶのかを考える…
そういうことのできるルートです。
今日は、卒業研究で地質学を学ぶ、という学生さんを相手に過ごしていたので、
ちょっと言葉や内容が難しくなりました。
このブログらしからぬ内容で、すみません…
久しぶりに春らしい陽気でもあったので、
年寄りが舞い上がっているのだろう、と、ご理解・ご容赦いただけると幸いです。