戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

虹と雪と山と…

柴犬館長の視察で、今朝は虹を確認しました…

 

うっすらとみえますが…

 

🐕「思ったレベルではないぞ、未熟者…」

 

しかし、寒い、5℃を下回っています…

 

今日は、奥裾花へ  海底に堆積した地層の下見…

 

鬼無里信州新町の後輩の育成もかねて…

 

海だった信州の生い立ちを学ぶ楽しさを、皆さんにどう伝えるか…

 

実物を通して学ぶ… その技術や考え方を伝えたい…

 

 

 

🐕「なんじゃ、この画像は… レンズが汚れておるぞ…」

 

 

🐕「みんな画像が汚れておるぞ…」

 

 

🐕「立派な生痕化石も台無しじゃ…」

 

何か脂のようなものが付着していました…

 

あわてて、レンズを掃除しました…

 

 

すると、クリアな画像に…

 

長野市の最高峰、高妻山は雪が積もっていました…

5月末なのに… 今年の気温の乱高下は大変なものです…

 

確認して見ると、レンズの清掃前の画像は、みんなボケボケです… 

2・3日前の画像から…でした

 

この桐の花を撮影した以降のこと…

 

🐕「貴様はやっぱり未熟者じゃ… 手入れを怠っているからじゃ…」

 

 

閑話休題

 

河原にも下りて、石ころを観察…

 

礫岩の一部が、こんな感じになっていました…

 

🐕「これは、面白い…」

 

 

大望峠からは、戸隠連峰西岳がきれいに見えました…

 

奥裾花渓谷は、この山の裏手に当たります…

 

この戸隠連峰が海だった、というのも驚きです…

 

🐕「みな、表と裏があるのじゃな…まったく様子がちがう…」

 

この山の形の違いは、地質の違いを反映しています…

 

 

大望峠からみる、北アルプス… 五竜岳から白馬連峰

 

あの山の麓にも、糸魚川―静岡構造線が走っており、

 

隆起を繰り返して3000m級の山並みができました…

 

そんな大地の生い立ちが、風景の中に隠されています…

 

 

戸隠のそば畑は、飯縄山火砕流が堆積した、なだらかな斜面…

 

🐕「霜で被害がでないとよいな…」

 

大地が隆起して、高原となり、そばをつくる文化が育った戸隠地域

 

大地の生い立ちは、文化にも影響を与えています…

 

 

🐕「ふーん、それは面白きことじゃが、

          カメラの手入れを忘れずに…」

 

今日もおあとがよろしいようで…