戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

発見!?

今日も野外です。

裾花川沿いの崖の植物を調査しました。

この時期でないと、藪がしげって入れなくなる場所です。

f:id:Naturalhistory:20190420092103j:plain

季節がら、水がしみだしているような場所には、

美味しそうな山菜もちらほら。

 

f:id:Naturalhistory:20190420093331j:plain

こごみ(クサソテツ)、ワサビ、ユキノシタ・・・

しかし圧倒的に多かったのは毒草のハシリドコロでした。

 

そんな奥深い場所でも古い空き缶やビンなど、

人の痕跡がよくあるもので、

特に古いビンは収集癖をくすぐります。

 

今回、目にとまったのは大きめの酒瓶。

それほど古い物じゃないね、と同行者に話し、

足で転がしていたのですが、

中になにやら白くて長い、ゴムっぽいものが見えます。

同行者がもの言いたげだったのも、そのはず

f:id:Naturalhistory:20190420170050j:plain

中身は白蛇だったのです。

(思わず博物館へお持ち帰り・・・!)

 

残念ながら(?)生きていません。

マムシを焼酎につけておいたものが古くなって色が抜け、

白くなったもののようです。

ビンの口はしっかりしまっていますが、液体は入っていません。

 

・・以下、このマムシビンの私の妄想・・

 昭和の時代

 マムシを薬にしようとお酒につけたおじさんがいました

 何十年もしまわれたままのマムシ

 ヘビはすっかり色が抜け 白くなってしまいました

 みつけた家の人は飲む気になれず 捨てようと思います

 しかし、焼酎は口から出せても

 ヘビは中でかたまってしまい 外にだせません

 このままビンをゴミに出すわけにもいかず

 こまった家の人は ヘビが入ったまま

 山の中にすてましたとさ

 

P.S.

このガラス瓶は、とても思い出のある瓶でした。

1970年代に発売された、sウイスキー社の「赤」の瓶…

 

ああ、とても懐かしい…

2リットルはあろうか、という大容量の瓶です。

父親が買って、台所の片隅にしまっておきました。

ちょっとなら、わからないだろう(ー_ー)!! と、

時々夜中にこっそりと飲んでいた、という青春時代の思い出の瓶

今ではペットボトルになってしまいましたが、

当時は、これが最大容量のもの…

これを貯金箱がわりにして、小銭をため込んでいた記憶もあります。

十円玉、五円玉が多かったですが、

いっぱいになると、銀行に持ち込み、貯金しました。

小銭への執着は、そのガラス瓶に投げ込んだチャリン!という音が

基かもしれません。

いつから、こうした大瓶はなくなったのでしょうか?

 

そういえば、「赤」で有名な、某コーラ…

昔はホームサイズといって、1リットルサイズのガラス瓶がありました。

破裂する危険があるので、樹脂製のカバーがついていたような記憶もあります。

昔話で、平成生まれの方には、意味不明ですみません!

 

ガラス瓶に心が動かされる爺のたわごととしてお読み流してください (-_-;)

 

ほんとに、とっても懐かしい瓶です…

取っ手がついているだけに…

 

おあとがよろしいようで…