戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

多様です

県境をこえて妙高笹ヶ峰へ行ってきました。

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乙見湖ごしの雪が残る山々。

中央右寄りが焼山で、最近は噴煙は少ないそうです。

戸隠から車で1時間で、ヨーロッパのような別世界でした。

 

戸隠よりも春の訪れが遅いようで、森の遊歩道では

ニリンソウがまだきれいな花を咲かせていました。

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たくさん咲いている中に、花が緑色になる変種

ミドリニリンソウも見られました!

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同行者とゲームのように探していたら、

ここにも! あそこにも!と

いろいろな緑の混ざり具合の花が見つかりました^^

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もともと、ニリンソウは花びらがなく、

白く見えているのは がく です。

緑色になるのは、一種の先祖返りなのかもしれません。

 

微妙な造形の美しさ、その多様さに

すっかり魅せられてしまいました。