戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

活性化?

梅雨入りした長野ですが、

昨日、今日と暑いぐらいのお天気です。

そのせいか、

卵を守って亡くなったキジの遺児たちが次々に孵化したり、

アカショウビンが キョロロロロ・・・・ とすんだ声を響かせたり、

良くも悪くも職員をふりまわします^^;

今日はご近所の田んぼから、ホウネンエビも届きました!

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体長2㎝弱ぐらい。

よく見ると彼らは背泳ぎをしているようです^^

 

さて、昨日の朝のこと、

市役所10階の講堂にあがり、研修が始まるのを待つ間

窓から長野盆地の眺望を楽しむことができました。

空気がすんでいたためか、くっきり色鮮やかです。

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緑がまぶしい><! 

 

・・・と、思いつつも、違和感を感じて目を凝らしてみてみると

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こちらは県庁の裏手、旭山のズーム

 

木々が赤くなっている場所が見えます。

旭山から大峰山、三登山にかけて、盆地の西側の山が

同じように赤っぽい部分がありました。

どうやら松枯れが発生して、赤く枯れているようです。

 

松枯れ自体はこの周辺の山々で以前からありました。

松本方面ではここ数年、特に深刻な状況になっていました。

この松枯れを引き起こすのはマツノザイセンチュウという小型の線虫です。

増殖すると水を吸い上げる管をつまらせ、松を枯らします。

去年の猛暑で活性化し、長野でも勢いを増したのかもしれません。

 

よい展望だったのですが、

だんだん気味が悪く見えてきてしまいました。

深刻な状況でないといいのですが。