戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

夏のなごり

戸隠はすっかり涼しくなってしまいました。

 

酷暑~長雨とお天気がめまぐるしく変化した夏でしたが、

これからすんなり秋になるのでしょうか?

油断せず、もう一波乱ぐらいありそうと覚悟しておいたほうが

よいかもしれません・・・

 

さて、そんな秋の入り口の戸隠ですが、

まだ夏のなごりの花をみることができます。

今年も咲いてくれた変化朝顔たち

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年を追うごとに管理がずさんになってきていて、

プランターには雑草がぼうぼう。

玄関に並べるところまでできませんでした。ごめんなさい!

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八重も少しだけ咲いてくれました。

毎年思いますが、ほんとうに朝顔とは思えない姿です。

 

今年は職員が別に育てていた 

しぼりがらの朝顔もきれいに咲きました。

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がらもきれいですが、大輪で存在感がすごいです^^

朝顔にこれだけの変化をもたせた、

人の品種改良への熱意もすごいと思います。

 

そういえば、この夏野外で、

野生のヒルガオの花に、こんな模様がついているのをみつけました。

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丸い穴がきれいに並んでいます! おしゃれです。

これが突然変異なら、品種改良の素材に使いたいところですが、

おそらくは虫のしわざ。

つぼみの時に、丸い穴をあけられてしまったのでしょう。

 

ササの葉にも、穴が並んでいるのをときどき見かけます。

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(先週とってきたので、しおれていました)

これも同じしくみで、ササの葉が伸びる前に、

細く巻かれていたときに、虫にかじられた穴です。

戸隠では、9つの頭をもった九頭竜様が、

かじっていった跡だと昔から信じられてきました。

 

戸隠らしい発想に感心させられます。

水の神、九頭龍様に祈ります。

あまり激しい雨をふらさずに、

無事に実りの秋が訪れますように。