戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

実は奇跡的な結果

9月になりました

夏の企画展も本日が最終日

 

次の企画展は

「あなたのしらないマメの世界」

9/14(土)~12/1(日)となります

 

担当者に少し聞いただけですが

ついつい「へぇ~」とか「がってん」とか

そんなボタンを押したくなるような感じです

関係者ながらたのしみ^^

 

 

そんな9月の1日は

「自作トラップで生き物調査」の日でした

 

ペットボトルでワナを作り

池の生き物を捕まえて

魚(モツゴ)の標準体長を計測し

体長頻度分布のグラフをかいて

池の(モツゴの)状態を考えてみようというものです

 

今日の成果はこちら

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モツゴ(大漁です><)

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アカハライモリ(少なくなったな~)

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クロゲンゴロウとマルタニシ

マルタニシがトラップで採れたのははじめてかも^^;

 

 

そして

採集された202個体(過去最高タイ)をみんなで計測し

描いた体長頻度分布がこちら

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!!!!!

奇跡がおきた

!!!!!

 

正直 某職員の卒業研究で

13か月間 月一のルーチンワークで描いた

体長頻度分布のどれよりも美しい結果です

 

まさに理想のグラフ!

あまりのことにそのことを

イベント中にいうのを忘れるほど^^;

 

▼のピークがおそらく左から

0+ 1+ 2+ で 

それ以上は3+かと思われます

9.0cmという個体もいたので

ひょっとすると奇跡の4+かもしれません

 

0+が一番大きいピークを作り

世代が進むごとに逓減している様子は

見事としか言えません

 

あまりのきれいさに卒業研究でだしたら

データ操作・改ざんを疑われるかも^^;

 

とにかく

調査地のモツゴの状態は

とてもいい状態なのでしょう

 

ひょっとすると

イモリやクロゲンゴロウなどが減って

モツゴの競争相手

小さい時期の捕食者がいなくなり

他者の影響が小さくなることで

理想的な個体群構造になったのかもしれません

 

さてさて

来年はどうなるかな?

 

いまから楽しみです