戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

知られざる昭和の戸隠?

今日は定例の戸隠古文書資料整理の日でした。

とりあえず支所3階からの展望を^^

f:id:Naturalhistory:20191127120834j:plain

だいぶ冬枯れてきました。

 

今回も昭和初期、戦前の資料です。

 

この資料整理で、

岡山県戸隠神社とゆかりの神社があることを初めて知りました。

戸隠の神職のかたがそこへでかける行程表が記されていたのです。

f:id:Naturalhistory:20191127103339j:plain

戸隠を朝出発して、長野駅を昼に出る列車に乗り、

名古屋から夜行に乗って大阪へ。

姫路から内陸に入り、美作~津山~真庭市内へ。

さらに一泊して、車を使いようやく目指す、

真庭市大津神社へ到着。まる2日がかりです。

室町時代初期に、戸隠神社から勧請されたお宮だそうで、

もちろん御祭神は戸隠奥社と同じ天手力男命(あめのたぢからおのみこと)

天岩戸(あまのいわと)を投げ飛ばした神様です。

このお宮、その昔は他県からも参拝者が集まるほどだったそうなので、

西日本の戸隠信仰の中心だったのかもしれません。

また調べてみなくては!

 

他にも、こんな資料を発見。

戸隠で長野県市町村の長の集まりが行われたときの、

宿坊のメニューです。

f:id:Naturalhistory:20191127112658j:plain

オムレツ! フライ!

「豆腐のリ」って何?

 

f:id:Naturalhistory:20191127112711j:plain

戸隠蕎麦も登場!

ご飯の準備も忘れないところがいいですね。

キジ肉はわかりますが、マグロの刺身まで出るとは!

どうやって運ばれてきたのでしょう・・・

漬けにでもなってたのでしょうか?

 

今回も、色々な妄想が膨らむ資料整理でした。