戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬を越したもの…

外出自粛要請があったためか、戸隠も、ひとけはまばらなようです。

 

お天気も雨模様で、静かな3月の最終土曜日でした。

 

その反面、じっくりと見ていかれたお客様もいらっしゃいます。

 

こうした時に備え、

この雪の少ない冬に、拾い集めていたものをご紹介しましょう!

 

 

1番目は、黒い物体です。

 

柴犬館長の視察時に、ひろいました!

 

これは何??? (?_?)

 

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干したナマコかと思いましたが、戸隠産です。

 

今日、思い切って切断して、中を確かめました。

 

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このタネは、アレですね!!!

 

秋に紫色になる、甘い実…    

 

 

そう、アケビでした。

 

冬越しの中で、乾燥したものが、こんな感じで残っていたのでしょう。

 

 

 

2番目はコレです。

 

なんでもこなす、器用な職員Mさんが見つけてきたもの…

 

何に見えますか?

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ミズバショウ? 

 

それともウチョウランコチョウランか??? (@_@)

 

植物担当に聞いてみると、イケマの実が乾いて開いたものとのこと…

 

うーん 奥が深すぎるなぁ 植物!

 

 

最後は、これです。

 

昨日、館にお客様が持ち込んだもの!

 

これは、カッパの頭に違いない! くりそつ!

 

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大きさは約15㎝大で、これが土から生えていたそうです。

 

オー これはミステリー!!!(+_+)

 

 

みんなでいろいろ調べて、キノコらしい…

 

ハラタケの仲間、オニフスベではないか、との結論に…

 

以前、館の近くに生えていたものをもらって、

食べてみたことがあります。

 

その時はバスケットボール大で、

真っ白なキノコでしたが?????

 

 

冬を越し、白い表皮がむけたもののようです。

 

中をみるとこんな感じ!

 

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カステラのような、ふかふか感があり、とてもおいしそう!

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本来なら、胞子がいっぱい詰まっているのでしょうが、

 

雪のすくない、乾燥した冬だったため、

こんな形で残ったのでは?という仮説をたててみました!

 

今年の冬ならではの拾いものたち3種でした!