戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

秋雨シーズン

台風の影響で今日は一日雨降りです。

気温もぐっと下がりました。

これはいよいよ秋のキノコのシーズン突入でしょうか^^

 

すでに今年出会ったキノコの中にも個性的なものがあるので、

一部ご紹介します!

 

こちらは森の中の施設の、砂利の駐車場から

にょきにょきと生えていました。

サクレトヨタケ というそうです。

なぜこんな場所から出ているのか、フシギです。

食べられるキノコだとは、後で知りました^^;

 

木をうろこのように覆う、白いキノコ。

この木は枯れていました。

どんどんキノコが幹を分解していくのでしょうね。

 

こちらも2種類のキノコが並んでいますが、

どちらも傘状のキノコではありません。

細いのはムラサキナギナタタケでしょうか。

それなら可食なのですが。。。

 

このヘンテコなキノコのそばには

これまた変わったキノコ?が・・・

緑色のコケが、菌類と思われるものに取り込まれていました。

触ると、弾力のある、繊維質のキノコの感触です。

失礼して、割ってみると

 

中身も詰まっています。

初めて見ました。

雨が多いこの夏が、菌の活動を活発にしたのでしょうか?

フシギです。

 

最後にご紹介するのは採集した植物についていた

2ミリ弱の小さな白いほこり状のもの・・・

顕微鏡で色々な角度から見てみたのですが、

どうやら小さなクモから、

細いキノコが何本も生えているものと思われます。

冬虫夏草の極小版というイメージです。

 

分解者であるキノコの活躍の場はいたるところにあるようです。

 

今年の秋はどんなキノコに出会えるでしょうか?

楽しみです!