戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

備えあれば憂いなし からの~ 捕らぬ狸の皮算用 かも

天気予報どおり 

一日中 

雨・・・

 

加えて 予報以上の降水量><

 

傾斜をつけたものの

その甲斐なく 

ブルーシートには

けっこうな水が

溜まっていました

 

下から押しあげながら

水をこぼそうとしたら・・・

びりびりっとシートが破け

堆肥の中へ!

 

ぎゃ!

幼虫が流れてきた><

 

あわてて幼虫を戻し 

シートを修復し

バタバタとする職員

 

すると

思った以上に早く到着する参加者

きちんと修正する時間もなく

イベントを開始することに^^;

 

でも こんな雨降りに

みんな来てくれて

ありがとうございます^^

 

さて 今年の幼虫はいかに!

そう!本日はカブトムシの会

当館の人気イベントの日です^^

 

普段は みんなで崩して 

みんなで山分けスタイルというイベント

 

でも このご時世なので

時間制にして早い者勝ちみたいなやり方に

 

すると

かなりのリスクを伴います

参加者に幼虫がいきわたるのかっていう・・・

 

今年はその賭けに負けた感があります

(実際は負けませんでしたが)

 

みんなで崩す堆肥は1個 

コンパネ4枚で組んだもの①

180㎝x180㎝x90㎝の堆肥

昨年 廃オガが余ったので

ついでに積んだささやかな予備②(180㎝x60㎝x45㎝)

これを

1組15分で崩していきました

 

参加者は11組30名

 

幼虫は順調に出てくるものの

どうも上の方からしか出てこない・・・

下の方はいない

よって上だけ崩す参加者が多く

 

4組ほど終わったところで

すでに①の堆肥の半分ちょっとまで進んでいる!

まだ7組も残っているのに><

(やばい!)

心の中の声がついつい漏れそうに・・・

 

上の方しかいないので

いるところだけがどんどん掘りつくされていきます

予想どおり

8組終了した時点で①は終了・・・

 

ここまで幼虫は122匹がみつかりました

まぁ 例年通りです

でも 分散してないせいで

掘りつくされるのが速かった;;

 

負けてしまった;;

 

ただ 予備に救われました^^

 

体積的には四分の1ほどの予備堆肥ですが

残りの組は3組

しょうがないので3等分して

掘ってもらうことにしました

 

実は幼虫が流れ出たのはこの堆肥

幼虫がいることはわかっていたのです

 

予備堆肥 1組目

少し掘れば出る!

ちょっと掘れば出る!!!!!

しかも土がやわらかく掘りやすい^^

で 狭い範囲に49匹!

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一山おいくらでしょうか?って感じで見つかりました^^

 

2組目

同様に出るわ出るわ

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今度は69匹

そして最後の組

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3組目はど~ん 76匹!〆のMax!

予備恐るべし!合計184匹

なんと①より②の方が多かった

しかも掘りやすい^^

 

賭けに負けたけど 

おまけのおかげで助かった><

 

備えあれば憂いなしとはまさにこのことですね

 

そして 

これまで結構 大変な思いをして

積んできた堆肥より 余ったから

ついでに積んだ予備方式の方が

効率が良さそうなので

 

今年から予備方式の

浅くて小さい箱で

数を積むことにしようかと

作戦を変更する予定です

 

 

 

そして 

その方が時間制でも 

掘らせやすいということも分かったので

 

一斉方式だと大変かもしれませんが^^;

その時はまた考えよう

 

で 結局 でた幼虫は 全部で 306匹!

結果的には大量でした^^

 

11組で持ち帰った幼虫は 122匹

なので^^;

残った幼虫は 184匹 

 

お天気が回復したら 

個別飼育セットします

でもちょっと多いかな~

 

それにしても

予備方式にしても 必要な堆肥量は確保したいので

計算すると・・・

例年大きいの2つ積んでいるので

8箱は予備方式が必要で

1箱150は幼虫が出るとして1200匹・・・

 

ある意味やばいな・・・