戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

なんとイノシシが…

ご近所さんが、本日、もってきてくれました。

 

砂岩のブロックです。

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ニシキガイの仲間などの印象化石を表面にみることができます。

 

博物館の西にある、T頭地区の方です。

 

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これは、立派なシナノホタテの化石ですね…

戸隠産の化石をもとに、名前のついた絶滅種…

 

 

彼の言によると、イノシシが掘り出したもの、とのこと…

 

えっ?とうとう、そんな奴が現れたか…油断ならん…イノシシめ!(゚д゚)!

 

おそらく、ミミズや植物の球根等を掘り出し、

エサにしているところで、彼が見つけたものでしょう。

 

 

このところ、サルやイノシシが増えて困っています。

 

平成の初めころはイノシシなんぞ、

雪深い戸隠にはいないと言われていたのですが、

温暖化や積雪量の減少によって、増えまくりのイノシシです。

 

いつぞやは、一つの檻で、

7頭のイノシシ(親2頭 子ども5頭)が獲れた、なんて話も聞きました。

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以前は、山は人のなわばりでした。

食量やエネルギーの供給源だったため、

人が入り、山の草や木を使っていました。

 

今は、食糧やエネルギー源の多くが輸入品なので、

山の資源が余っているのだ、と聞いたことがあります。

 

人が山を活用しなくなった分、獣たちが有効利用しており、

数を増やしつつあるのだ、ということになりますね。

 

山里の人口減少や高齢化、耕作放棄地の問題など

 

どうしたもんかなぁ~

 

山里だけに、問題が山積み…

なんて駄洒落をいっている場合ではありません。

 

日本全体が、いや、世界規模でこうしたエネルギーの足りないところと、

余っているところの格差が広がっているのでしょう。

 

人は、農業によって食料を貯えることで、文化をつくり、

石油や石炭など化石エネルギーを使うことで、さらに快適な生活を手にいれました!

 

これからはどうするんじゃい!!!!

 

イノシシが掘ってきたという化石を見て、

ぐーるぐると頭の中がまわりはじめたように思います。

 

 

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悩ましい問題です。