戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

こんなものが、世の中にあるんだ!

今日は、地元の中学校の自然体験、

 

地元の地質や水質を見て回ろう!ということで、

 

まず、奥裾花渓谷で地層を見学…

 

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その後、お昼を挟んで、念仏池や戸隠スキー場を

みて回ります

 

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ここでは、大変な事件が起こりかけましたが、後述…

 

 

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戸隠スキー場では、飯縄山の火山灰層を見学

 

 

 

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飯縄スキー場の跡地では、鉄分の多い、炭酸泉があります。

 

味を見ると、金気の多い渋さがあり、シュワシュワ感もあります。

 

砂糖を入れ、サイダー代わりに飲んだという話を古老から聞きました。

 

そして、ナニコレ!!!!!?というのを見つけました。

 

中学生の発見です。

 

 

 

 

拾い上げたものがこれ!衝撃的です、

 

 

 

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鉄分がしみこんだカブトムシ♀

 

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同じく、セミ!(性別判定不能でした)

 

 

 

いや~すごいな、こんなものが世の中に存在するなんて…

 

このまま沈殿すれば、化石になるのでは…

と思いたくなるようなものたち…

 

すごい、すごい現場は、驚異にあふれています。

 

中学生も、大興奮!

 

良かった、よかった!

 

 

 

 

 

 

報告

 

念仏池で、私は、転落寸前になりました。

中学校の先生に引き上げてもらい、何とか無事でした。

 

念仏池の深さが知りたい、とのリクエストにお応えすべく、

白樺の枯れ枝を差し込んでみました。

 

かなり奥まではいるなぁと思っていたら、

ボキッと折れて、そのまま前のめりに、池に落ちる寸前でした…

 

なんとか支えてもらって、その後引き上げていただきましたが、

人生が走馬灯のように駆け巡りました…

 

スローモーションで、昨日で60年を迎えた人生を振り返るはめに…

 

 

 

これは親鸞聖人のご加護かもしれませんし、

25歳で、自ら火の中に飛び込み、即身成仏をはかった釈長明様の

お助けカモしれません。

 

あやうく、中学生の目の前で、ずぶ濡れの姿で逃げ出さざるを

えなかったかもしれません。

 

60にもなって、何をやっているんだ、という柴犬館長の声で

助かったのかもしれませぬ…

 

それとも、池に飛び込んで成仏をはかったほうが、

悟りを開けたかもしれませぬ…

 

今となっては、謎が残ります…

 

良い子のみなさん、念仏池の深さを測るときは、

こんな真似をせず、くれぐれもご用心を!

 

今日もおあとがよろしいようで…