戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

白羽の矢?

昨日の休館日のことです。

 

あるプロジェクトからのご指名です。

 

N.N.博物館の館長さんからの依頼で、

 

当館の骨格標本をスキャンしたい、とのことで

 

オオツノジカが選ばれました…

f:id:Naturalhistory:20210922164520j:plain



レーザー測量機とデジカメの撮影等の方法をつかい、

 

3Dデータを取って、その誤差を比較したいとのこと…

 

測量会社のスタッフにも手伝っていただき、

 

全身骨格の移動から始めます。

 

展示室の中央に移動し、周囲から3Dデータを取ります。

 

f:id:Naturalhistory:20210922165259j:plain



 

なかなか、移動は大変でした…

 

年をとったせいでしょうか?

 

その後、周囲にカラーの箱を置きました。

 



これは大事な3Dのスケールだとのこと…

(私は、手品に使う箱かなにかと思いました…

  白い鳩か色とりどりのハンカチーフがでてくるのでは…

   と、ひそかに期待していました…)

 

そして、6地点からレーザービームでスキャン…

 

アナログ世代の我々には、理解を超えたスケールでの仕事…

 

デジタルカメラの撮影も、同時進行…

 

1500枚以上の写真を撮影し、合成して3Dにするとのこと…

 

1枚1秒として、1,500秒…

 

2時間30分 シャッター押しっぱなしとの計算

f:id:Naturalhistory:20210922171526j:plain



そりゃあ、疲れますよね…

 

お疲れさまでした…

 

レーザー測量機のほうは、設置すると、自動でスキャン…

 

狭い展示室内での作業、気をつかったでしょう…

 

こちらもお疲れさまでした…

 

 

レーザービームを当てながら、画像も撮影する優れもの…

 

大きなレンズを備え、目玉おやじのような機械が

 

もくもくとオオツノジカの骨格をスキャン…

 

その姿は、まるで映画「スター・●●ーズ」に出てくる、

アナライザーロボットのようでした…

 

R●D●みたい…

f:id:Naturalhistory:20210922164816j:plain

その世代には、感無量なロボット…

 

(心の中では、●2●2がんばれ!…と祈っていました…)

 

㈱AB.doの皆様、ありがとうございました。

 

K館長も、当館の標本に白羽の矢を立てていただき、

 

ありがとうございました…