戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

収穫に感謝!

一昨日、1日は蕎麦の献納祭がありました。

たまたま友人が遊びに来ていたので、

自分にしては珍しく、観光地のお祭りを覗いてみることに。

 

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ソバの収穫に感謝し、うった蕎麦を神様に奉納する神事です。

竜笛(りゅうてき)などの和楽器のおごそかな演奏の中、

こね、打ち、切りのそれぞれの技が見事で、見入ってしまいました。

 

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中社に運ばれていく打ちたての蕎麦。

いいものを見させていただきました。

 

その後、奥社参道~森林植物園をまわって紅葉を満喫。

普段、観光目線で歩いていないので、

新鮮に楽しみました^^

 

園内ではこんなものを拾いました。

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大きな松ぼっくりの傘がむしられたようになっていて、

大きな種が一つだけ残されていました。

 

調べたところ、五葉松の仲間、チョウセンゴヨウというマツのようです。

大きな種は食用になる、いわゆる「松の実」

園内に植えられている木の松ぼっくりを、

リス(もしくはネズミ?)がかじって

中の種をとりだして食べた跡と推測しました。

 

アカマツやドイツトウヒをかじった跡はよく目にしていましたが、

これだけ種が大きいと、リスにとってもかなりのご馳走です。

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一度に食べきれないぶんは、地面に埋めておいたりするそうです。

きっとリスも戸隠の実りに感謝していることでしょう(^^)

 

同じ園内で、ヤマガラという小鳥が、

イチイの種を木の幹の隙間などに隠す姿もよく見られました。

 

今日は今年最後のクリーニング教室が開かれました。

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ぱかっと割れた石のその中に、巻貝を発見!!

思わず歓声があがりました^^

 

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こちらもきれいな二枚貝

上手に取り出せました!

 

最後とあって、化石の神様の思し召しか、

皆さんそれぞれ素敵な化石をとりだしていました。

よかった よかった 有終の美ですね^^

 

また来年も、皆さんと楽しく化石教室ができることを

祈っていますm(__)m