戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

時は流れる

昨日の休日、朝からの雪には驚かされました。

戸隠の自宅で車の上に5㎝以上つもっていました。

こんな日は外に出ないに限る! はずなのに、

よりによって、明らかに自宅より積雪が多いはずの、

奥社の杉並木周辺の森に、野暮用です。。。

 

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仲間と一緒に、30㎝近く積もった森へ入りました。

湿地に足をとられて、靴の中まで濡らしたかたもいました。

写真はなんとか用事を終えての帰り道です。

 

まいったまいった・・・(+_+)

 

参道をスニーカーで歩く観光客のかたもけっこういらっしゃいました。

冬用タイヤに変えずにおそるおそる走っている車も見られました。

お出かけ前に、道路状況などご確認くださいm(__)m

戸隠ライブカメラ | 戸隠観光協会公式ホームページ 観光・イベント情報 (togakushi-21.jp)

 

今日は一転して晴天!

朝から元気な幼稚園児が団体さんでやってきました。

案内をするはしから、素朴な質問攻めです^^;

毛皮が苦手な女性の先生の、本気の悲鳴も響きました。

申し訳なかったですm(__)m

 

みんなで水晶ひろいも頑張ってくれました。

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小さな手で、一生懸命集めてくれました。

いいお土産になったかな??

 

陽ざしに誘われて、ちょっと花壇で外作業をしたら

冬眠モードに入っていたカエルを起こしてしまいました。

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地中に戻れたでしょうか?

無事に冬を乗り越えてくれますように。

 

今月になって、館から見えるところに建っている

授産施設の解体作業が行われています。

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昭和29年の建物だそうです。

地域の歴史がまた一つ刻まれました。

 

今朝、ご近所にすむ90歳になられたおじいさんが、

博物館(もと学校)周辺の、戦後からの様々な変化について

語ってくださいました。

 

昭和30年ごろは車がほとんど走っていなかったけど、

40年を前にして好景気で車がどんどん普及した・・・

体育館を建てるための敷地の整地や水道をひく工事には、

消防団やPTAが交代で参加したし、

学校の先生用の住宅の建材も、住民の寄付で賄った

材をひく馬方さんもボランティア・・・

 

今よりも住民が地域に向ける力が大きかった、といいますか、

大勢のマンパワーを注いで地域が成り立っていた、といいますか、

使わせていただいている建物には、

たくさんの人の思いが込められていることを実感しました。

 

現在この博物館は、

小さいお子さんからお年寄りまで

多くのかたがたに楽しんで頂ける施設になっていると思います。

地域の歴史の特別な一コマであることを願います。