戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

気になると、見えます…

今年も、アッという間に、最終営業日となりました。

 

この年の瀬に…と油断していると、お客様が来館です。

 

しかも海外のかたのようです…

 

慌てて、職員が館内を走ります…

 

用事ででかけなければならなかったので、聞けませんでした…

「なぜ? Youは、こんなところまでいらしたのですか…!」

 

客商売をしていながら、疑問に思います。

 

時折、聞きたくなる衝動にかられます…

 

 

 

 

閑話休題

 

年の瀬ですが、証拠物件の探索作業にあたっています。

 

先日から、このブログでも紹介していますが、

 

戸隠竹細工の歴史資料…

 

100年前の技術を裏付ける資料です。

 

ちょうど、姉妹館の鬼無里ふるさと資料館に行く機会がありましたので、

 

一つ見つけました。

 

昭和初期のものらしいガラス乾板の写真です。

 

それがこれ…

 

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古いトラックの荷台に注目…

 

竹細工の蚕棚がのっています。

 

戸隠産のものでしょうか????

 

検討が必要な写真です。

 

今までは、酒屋のトラックであることしか認識していませんでした…

 

 

 

ヒトは、自分に都合の良い形で認識してしまうのでしょうね!

 

こうした過去の資料を探すときは、

ブツを丹念に見直すしかないようです…

 

 

そんな経験が、今朝の館長視察時にありました…

 

先日の雪のモアイ像?(がりがりに痩せたもの…)

 

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今度は、ゾウの鼻にしか見えません…

 

いやいや、雪の芸術なのですが…

 

 

そして、朝、柴犬館長が見つけたノウサギの足跡…

 

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ぴょんぴょんと、飛び跳ねていった跡ですが…

 

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妄想を膨らますと、これにしか見えない…

 

ちょっといたずらして、書き込みをくわえます…

 

すると、

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さらに、もう一筆書き加えると…

 

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こうすると、ある有名な絵が頭の中に浮かびます…

 

 

そう、ノルウェーの画家ムンクの代表作「叫び」!!!

 

〇が三つあると、人の顔に見えてしまうというもの

 

🐕「これは、シミュラクラ現象というのじゃ…

            パレイドリア現象ともいうらしいぞ…」

 

あるパターンがあると、脳が勝手に思い込んで、判断してしまうようです…

 

「見ているようで、じつは何にも見えてないのか…」とも思いました。

 

 

🐕「まだまだ、秘書は未熟者じゃ…

   来年3月で定年じゃが、日本犬のようにもっと精進するのじゃ…」

 

 

 

今年、2021年は、これで営業終了です。

新年は1月4日(火)午前9時より開館します。

 

山奥の小さな博物館ですが、来年トラ年もごひいきに…

 

今年もこのブログを読んでいただき、ありがとうございました。