戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2月26日 はなむけ…

今日は、朝から晴となりました…

 

寒気も去り、暖かい日差しが、雪を溶かします。

 

出勤時、見晴らしの良い場所で、戸隠山を撮影…

 

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いい山です…

 

さて、本日は春から大学に進学することが決まった、

高校生が、わざわざ当館まで挨拶にきてくれました。

 

推薦で、関東地方の大学で、地質学を学ぶことになったとのこと…

 

小学生のころから、当館へ来て、化石や地質を学んでいました…

 

中学・高校と、何度もこの博物館に来てくれました

友達などもつれてきてくれました。

その際、彼の研究について、アドバイスをしていました。

なかなか、負けず嫌いなところもあり、

がんばっていました。

 

自分の研究を、いろんなところで発表していたようです。

 

おもしろい…  がんばれ!

 

もっと、地質学を学びたい、とのことで、よかった!

 

そんな彼が、お土産にもってきて、見せてくれたのがコレ…

 

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とある漁港で、見つけたそうです…

 

ワニの下顎化石… 

 

ゾウの骨や歯などが底引き網であがることは知っていましたが、

 

ワニの化石もあるとは…  正直 びっくりです。

 

何か、もってますね、彼は…

 

帰り際に、見せてくれたのは、なんとコハク…

 

これには、👀がテン!

 

怪しげな外国人から 一山●千円で購入したとのこと…

 

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みがいて中を見ているとのこと…

 

大丈夫ですか?それは??????

 

 

コハクの中の昆虫を調べるのに、はまってしまったのだとか…

 

確かにいっぱい、昆虫やダニなどが入っています…

 

顕微鏡で見ると、とてもきれい!

 

きれいすぎませんか? ちょっと心配です。

 

🐕「いいなあ 夢のある若者は…」

 

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4年間の学生生活が楽しみな様子です

キラキラした様子で、楽し気に語ってくれました…

 

来月、定年退職となる秘書にとっては、うらやましい限り…

 

 

「でも、周りに山がなくて、寂しい…」とは彼の言、

 

ずっと、信州で育ってきたので、しょうがないよね…

 

🐕「山をみたくなったら、またおいで…」

 

 

🐕「4年間、いろんなところを歩いて、本物を見てまわりなよ」

 

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🐕「それが、学生時代の特権で、

              地質屋としての財産になるのじゃ…」

 

柴犬館長からは、そうした「はなむけ」のテレパシーが届き、

彼には、伝えました…

 

小さな博物館の学芸員としては、こんな楽しみはありません!

 

🐕「ありがとう、また大きくなって会いましょう!」

 

春は、すぐそこ…

 

フクジュソウの花も、彼の門出を祝ってくれているかのようでした…

 

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館では今年、開花を初めて確認しました

 

今日は、とてもよろしい気分でした…