戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ある意味 はずれてはいないけど・・・

朝 出勤すると

雪が降り始め

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一時は積もりましたが

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なから とけちゃった

春の雪ではあるようです

 

なんたって 本日は 2月の最終営業日

とはいっても 

臨時休館中ですが・・・

 

そうなのです

もう 3月がやってくるのです><

 

この時期は いろいろ来年度にむけて鋭意制作中

もう少ししたらアップできるかな・・・

 

 

さて

先日 標本にすることになった

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さけ

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プリプリだったのに><

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が~ん!

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ずいぶんと干物チックになってしまいました・・・

 

 

これまで同じ方法でつくった標本は

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小さいのでなんですが^^;

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特に縮むこともなく

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まぁまぁ原型をとどめてきたのですが

今回はそうもいかなかった

 

死んでいても

淡水魚のちっこいのと 

海水魚では違ったようです

 

 

たぶん・・・

淡水にすむ魚は 浸透圧で 

体内に水が入り込みます

 

余計な水は排出しなければならない

でも

はいるのを防ぐのは無理なので

皮を厚くしたりせずに

はいっても出やすいようにしてて

 

一方

海水魚は逆に 浸透圧で

体内の水分が奪われるので

海水を飲み 

塩分を取り除き

水分を補給するシステム

 

それでも

奪われるのはある程度

防がないといけないので

でていかないように

皮は少し厚めに

 

どちらにしても生きているときの

体内の水分調整作業だけど・・・

 

死んでても 

この辺が影響したってことなんだろうな~

サケにグリセリンが浸透せず・・・

 

ホルマリンでの固定のときは

あまり気にならなかった浸透圧

 

でも グリセリンのような

分子量が大きいものだと

結構な弊害があったようです

 

さて どうしよう

干物様サケ液浸標本・・・

 

おいしそうな標本にしようという目的からは

はずれてないかもしれないけど・・・