戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

柴犬館長 降臨!

春の嵐が過ぎ、今年最初の柴犬館長 降臨の日を迎えました!

 

まず、柴犬館長専用車で出勤…

 

助手席に座ります。

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入館時は 検温です… この時期、これが大事…

 

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ぴっ… お熱はありませんね…

 

その後、博物館周辺のチェックです

 

春の匂いを嗅ぎまくり…

 

🐕「クンクン、うーん、なんじゃこの匂いは…怪しい」

 

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その後は、わざわざやってきてくれた館長ファンの皆さんと歓談

 

そして、職員にも声をかけていました

 

いつもになく、はしゃぐ柴犬館長 

 

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春の訪れがうれしいこともあるようです…

 

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そして、最後には決めポーズ…

 

「ややっ、これは凛々しいお姿…」

 

昨日、館の職員が、資料の中から

昭和前期の長野県内の柴犬の記録を見つけたことが原因か?

 

こんな記録があります。

 

長野県南部の山間地に、純日本犬の血統をうけつぐ柴犬がいる、

これは貴重だから天然記念物として保護したい…というもの。

地質学者でもあり、植物学者でもあった「八木貞助」氏の記録です。

 

これは知りませんでした…

 

その中に、写真が掲載されています。

 

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みんな凛々しいお姿です…

 

柴犬の名前の記録もあり、

「アカ」「マル」「ポチ」「トラ」などが並びます

「コゾウ」というお名前… ちょっと笑えます…

おもしろい記録です

 

 

この中には、柴犬の特徴として…

1 体長110㎝に対し高100㎝ 雌は雄に比して体が長い

2 耳、小さく、三角形で梢前に傾き直立する

3 眼、三角形で外眦上る 虹彩茶褐色である

4 頭、額広く頬部長く、頸部逞しい

5 背、真っ直ぐで、腰の強靭なるもの

6 尾、太く力強く左右巻差尾等がある

7 毛、表毛剛く綿毛は軟かく密生する

                       等が書かれています。

 

勇敢で知能に勝れ、主人の危険にさいしは身を挺して外敵にあたる…

などとほめることほめること…

 

それをみせたら、

🐕「昔から、柴犬の優秀さは、世界のあこがれなのじゃ…」

と、いい気になっておりました…

 

柴犬館長、秘書ももっといたわってくださいよ…と伝えると…

 

🐕「柴犬は、下僕などには興味がない…」

 

🐕「お客様は大事にするが、お前はわしの世話をするのが宿命じゃ…」

 

今日も、おあとがよろしくないような感じですが、

柴犬館長なりに、

今月末で定年を迎える秘書をいたわってくれています。

 

ありがとう!